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ヤマハ セロー 250 の 500 km 試乗インプレ

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ホントはツーリング セローに乗りたかったのは別エントリーで書いたとおりです。
ただ、ツーリング セローは派生車種というよりもオプション セットみたいなものであるせいか、用意のあるレンタル店舗が見当たりませんでした。

ツーリング前夜、ショップで借り受けて自宅に乗って帰るまでの数 km で感じたのは、ライダーにとてもやさしいバイクだということ。
取り回しが軽い、足つきがいい、クラッチも軽い、サスがやわらかい、といった感じでビギナーにも乗りやすい車種だと思いました。
もちろんその走破性能ゆえ、経験者にも人気のあるバイクです。
これが自分のツーリング スタイルにどうフィットするのか、とても気になっていました。

久しぶりに、「3 つの視点からの評価」ってやつを書いてみましょう。

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1. 速く乗れるか ★★
一般道の流れをリードするくらいの速度はちゃんと出ます。
ただ、1 速が未舗装路を想定したトルク重視の設定と見え、加速性能は今一つ。
実際、1 速での始動はものすごく粘り強いものの、ぐいぐい前に出ていく感じではありません。

高速道路も 90 ~ 100 km/h くらいならいけますが、それ以上は余裕のなさを感じます。
ツーリング セローが装備するスクリーンがあれば、ライダーはちょっと楽になるかもしれませんが、バイクそのものはちょっと手を入れないと高速走行に向かないでしょう。
とはいえ、このバイクそのものの「味付け」を考慮すると、高速道路なんて走行車線の流れに合わせてのんびり走ってればそれでいいんだ、と思えます。
速さを求めるバイクでないのは百も承知って話です。
そもそもギアは 5 速までしかないですし。

ちなみに、その身軽さゆえにワインディングでは結構俊敏です。
しかも下りがキビキビいける印象で、逆に上りはエンジン パワーが厳しいw

2. 楽に乗れるか ★★★★★
とても楽です。

もちろん、高速道路を長時間走ってもまったく疲れないとかいう意味合いではありません。
さまざまなシチュエーションの下道をマイペースで走るという意味において、ものすごく楽。
バイクに急かされる感じが皆無です。

足つきは極上でハンドルの切れ角も大きく、U ターンなどに不安がありません。
ステップが近くて足の曲がりが窮屈という声もあるようですが、ある程度シートの後ろに乗れば問題ありません。
段差のないオフロード シートなので好きな位置に座れるし、革パンでは滑ることもありませんでした。

オフロード バイクとカテゴライズしてしまうとスパルタンな印象を持たれがちですが、実際はとてもソフトな乗り味で、ライダーの意思や技量を越えて出しゃばるような性質がまったくありません。
自然体で乗れるバイクと言えます。

3. 長く乗れるか ★★★★
今回の実燃費は 30 km/L オーバー。
タンク容量は 9.6 L と限られていて、残り 2 L を切ると FUEL ランプが点灯するとのこと。
200 km を程度を目安に給油するのがいいと思いますが、平均速度がスポーツ モデルほど高くなく、時間の割に距離を走らないので長持ちする印象でした。
しかも給油はレギュラーを数リットルだけなので、一回あたり数百円レベル。
あ、ちなみに燃料計はついていません。

シートは細いものの、なかなかのクッション性があるため、思ったほどの尻の痛みはありません。
乗り続けていて気になりかねないポイントをあら探しするなら、単気筒エンジンの振動でしょうか。
まぁ、延々と乗り続けるというよりは、小回りの良さを生かして何かにつけて停車するようなスタイルがとてもフィットします。

4. 総評 ★★★★
ショップから自宅まで走っている時、思わず口元がほころんでしまいました。
とにかく乗り手にやさしくて、バイクを手の内でコントロールできる喜びを実感していました。

単に軽くてソフトというのでなく、そこにれっきとした走破性能が備わっているので、それこそツーリングマップルに掲載されている道という道を走れるんじゃないかという気にさせてくれます。
その意味では、ライダーに新しい世界を見せてくれる懐の広いバイクです。

高速での動力性能が限られているので、行動半径としては大型ツアラーに及ぶべくもありません。
弾丸長距離ツーリングなんて望みようもない話です。
ただ、隣の県やそのまた隣の県あたりまでのエリアで、普通のオンロード ライダーが立ち寄りもしない、知りもしない場所へ行くことを可能にします。
これはツーリング スタイルの違いの話なので、どちらがいいとか悪いとかいうことではないのですが、バイクの高スペック化が進む中で見落とされがちなバリューだと思います。

もしバイクを複数台所有できる幸せな環境であれば、その中にぜひセロー (ツーリング セローかな) を加えるでしょう。
悩ましいのは、1 台だけとなった場合のメイン車種たりうるかどうか。
維持費や駐車スペースの関係で、ダウンサイジングが頭にあるならアリでしょう。
しかしそうでない場合は、この懐の広さに強く魅了されつつも、どうしてももう少し「走れる」要素を求めてしまいそうです。

ウィンド プロテクション、スプロケットの丁数変更、排気デバイスのカスタムなどが思いつきますが、その一方でセロー本来の持ち味をスポイルするようなことは絶対に避けたい。
あるいは、250 ~ 400 cc 程度のサイズでセローの上位互換と言えそうな車種がないかと探してみたくなりますが、そんなバイクは存在しうるんでしょうか。
やはりセローはセローで、伊達に長年愛されてきた車種ではありません。

とはいえ、そんなセローも今や生産終了となり、環境規制に対応したフルモデル チェンジが期待されるところ。
正直、かなり気になりますね。

ヤマハ セロー 250 のスペックと類似車種 | 車格.com
http://www.syakaku.com/bikes/949
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Author:かたて
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こうした消費スタイルを通じてささやかに日本経済に貢献中。
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